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2009.07.06 (Mon)

夏はクラシックで暑気ばらい!

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 引き続きクラシック万歳!!



出来ればプールにも海にも行かずに涼むには――と、すべて家で済まそうと考えるのは出不精だからか、お金がないからか、もういい歳だからなのか。( それら全部だろう ) どちらにしても、うっとうしい梅雨の時期をなんとかやり過ごし、子供達に今年の夏休みはどこそこへ行く!等と言われる前に、先手を打ってなるべく遠出をせずに家で涼む方法……など常に考えているのが主婦というものなのか。
という事でこの時期に、子供と聴いて爽やかに楽しい気分で過ごせるのは、ヘンデルの「水上の音楽」「王宮の花火」あたりだろうか。


ヘンデル:水上の音楽ヘンデル:水上の音楽
(2004/12/08)
ピノック(トレヴァー)

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「水上の音楽」は全部で3つの組曲があり、それぞれは、幾つかの器楽舞曲から成り立っている。
ドイツからイギリスへ渡ってからというもの‘水を得た魚’のごとくオペラで活躍していたヘンデルであったが、以前使えていたドイツのハノーヴァー候が突然イギリスの国王として迎えられることになり、疎遠になっていたヘンデルはあわてて歓迎の気持ちをこめ、この気持ちの良い曲を作曲しご機嫌を伺ったという、信憑性は定かではないが有名な逸話が残っている。余談であるが、上記の例でも分かるように、イギリスの国王というのは、日本の皇室の様に何千年も続いている純粋の血統ではないらしい。エリザベス女王は半分はドイツ人なのだ!?

ちなみに、ヘンデルはバッハと同じドイツで、同じ年の1685年(イタリアのヴィヴァルディより少しおそい)生まれた。バッハは一生のほとんどを北ドイツの宮廷や教会の中で、主君や教会に仕えて過ごしたが、ヘンデルはそういう地味な活動は性分に合わなかったらしい。若い頃はイタリアに遊学し、その後イギリスに渡り、民衆のためのオペラ作曲家として成功し、名前も英語風に読み換え最後はイギリスに帰化した。
ヘンデルにオペラの面白さを教えたのがテレマンで、ヘンデルが国際的なオペラの活動に乗り出すのに一役買ったのがマッテゾンである。――が、後にけんかをし決闘までするはめになった――マッテゾンは、当時理論家として有名であり、いろいろ書き残している。以下は、舞曲についてマッテゾンが記したものである。



イヤホンやヘッドホンでの視聴をお勧め致します。



「水上の音楽」よりメヌエット


メヌエットMenuett(フランス16C)

ルイ14世(ヘンデルの頃より少し前のフランス国王)の時に、フランスの宮廷に取り入れられました。
優雅と高貴な単純さによって、他のすべての舞曲をしのいでいます。3拍子で、バロック時代には中庸のテンポで弾かれ、ほとんど装飾音なしで演奏されました。後期バロック時代になると、メヌエット 長調―トリオ 短調―メヌエットの形にお目にかかるようになります。

「ここのある情緒は、まさに中庸の快活さである。」
「どんな小さなメヌエットにも、美しさと優雅とが欠けてはならない。」

ブーレーBoure(フランス16C末)

ブーレーは、元気よく、しかも中庸の速さで演奏しなければなりません。2拍子で、アウフタクト(4分音符分)が初めに付きます。4分音符は、やや短めに、長い音符はむしろ歌うように演奏します。8分音符は、繰り返しの時、符点を付けて、少し不均等に演奏しても良い。

「満ち足りて、快く、こだわりなく、力を抜いて、悠然と、のんびりと、しかも端正に。」
「ブーレーとリゴドンは陽気に演奏する。」(クヴァンツ)




ガヴォットGavtte(フランス16C)

宮廷の踊りであると同時に田舎の踊りでもあります。明るくて愛らしい。2拍子で、1つか2つの短く演奏されるアウタクトを持っていることもあります。8分音符は符点を付けて、符点8分音符にして、不均等に弾くことが許されます。テンポは中庸で、終止は際立たせます。

「飛び跳ねるような動きこそ、このガヴォットの真の姿であって、決して流れるようなものではない。」
「4分音符あるいは8分音符に分割されてはいても、拍子は2拍子であって4拍子ではない。2つの2分音符から成る2拍子なのである。」


アリアAria(フランス・イギリス16C)

旋律的要素(メロディー)に重点をおく活気にみちた器楽の舞曲。Air adagio Air andannte Air allegro Air presto というように、いろいろなテンポで演奏することができます。

「 …アリアは空気と歌とを意味するイタリア語である。ところで、これ以上の何を望むことがあろう。そもそもすべての歌と響きは空気の動きの作用である 」





梅雨もようやく終わり、隅田川ならぬテムズ川の船遊びの後は、いよいよ夏、真盛りの打ち上げ花火である。




すでに形骸化していた神聖ローマ帝国(ドイツ)の皇帝の後継ぎを争う、オーストリア継承戦争。それぞれドイツ内で分裂独立をしていたオーストリア( ハプスブルク家 )とプロイセンの戦いの終結を祝し、イギリスでもそれを祝うために、打ち上げ花火とともに、依頼され作られたヘンデルのこの「王宮の花火の音楽」が演奏された。    





 引き続きクラシック万歳!!

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