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2010.06.24 (Thu)

雨の日はロマンチックな気分で ブラームスのヴァイオリンソナタ

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 引き続きクラシック万歳!!



運動会や遠足など春の行事も一段落すると、時折はらはらと小雨が降るようになる。走り梅雨( はしりづゆ )または菜種梅雨( なたねづゆ )というらしい。それが終わるといよいよ本格的な梅雨の到来である。冬は乾燥し過ぎにより楽器が壊れやすいので気を使うが、音は良く鳴ってくれる。しかし梅雨という時期は、ヴァイオリンが全くご機嫌ななめで嫌な音しか出してくれず、人間の方も湿気と暑さのストレスでヴァイオリンを弾こう、という気力自体が起きない。教師もこうなのに、生徒さんにだけ、やれやれと厳しくするのは……。この際、楽器を入院させてしまおうかな(メンテナンスに出す)など考える。
こんな時には、TVの前でサッカーワールドカップの選手の華麗なプレーに酔いしれて――いやいや音楽教師としては、じっくり音楽でも聴きながら日頃の英気や勉強不足を補い蓄えておかなければならないのだろう。

家で簡単にヴァイオリンの湿気対策を施すのなら、先ずは洗濯物と一緒でもいいので除湿をかけている部屋に置いておく、梅雨の晴れ間はすかさずケースを開けて干す、など。ドライヤーで一気に湿気を飛ばす手もある。( 楽器に直接、日光や熱を当ててはいけません。)
指板( 指を押さえる黒い長い板のところ )が下がってきたりしたら、楽器をしまう時に、ダンボール紙のような厚紙を切って何枚か重ねて5㎜位にして、指板と本体の隙間にしっかりそれを噛ませて固定しておくと良い。ペグ( 糸巻き )が回りにくい時は、ペグソープなどといわれる専用滑り剤を弦を緩めてからミシン油のように接点に塗っておく等々。(注意:本当の油を塗ってはいけません!?)


イヤホンやヘッドホンでの視聴をお勧め致します。


ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」
有名なピアニストでもあったシューマンの未亡人クララが
好んでいた彼自身の歌曲を第3楽章に使った事による。
演奏はオイストラフ






バッハ、ベートーヴェンに並んで‘ ドイツ3大B ’といわれるブラームスは、しがないコントラバス奏者の息子として生まれた。才能もあったのだろうが、十歳で演奏会を開き、十三歳で可哀相にも酒場でピアノを弾いて家計を助けながら作曲もするという貧乏生活を続けていた。二十代に入り、ハンガリーのヴァイオリン奏者レメ―二と知り合い彼との演奏旅行中に、ヴァイオリニストのヨアヒム( モーツアルトやベートーヴェンの協奏曲のカデンツァを書いている )と出会い、彼の紹介であのシューマン――作曲家。ヴァイオリンの鬼才パガニーニの演奏を聴き音楽家になることを決意。音楽雑誌を発行し、評論でショパンやブラームスを世に知らしめた。メンデルスゾーンも友人。――に弟子入りする。この人間関係はスゴイ。なぜあんな昔の時代に、我々現代人など足もとにも及ばない天才たちが、キラ星のごとく次々に出たのだろう。楽譜や演奏を通じてしか、彼らに会うすべもない我々には羨ましい時代である。
ブラームスは、シューマンの病死後もその妻クララとの交際は続き、ブラームスの彼女へのプラトニックで不健全な思慕が、創作の原動力の一つとなり、深い情念の、あるいは深い愛を作品に盛り込む事に成功した、と思えるふしもある。
ちなみに、何故そうなったのか分からないがブラームスが若いころ婚約破棄をしてしまった相手の女性は、シーボルトの姪にあたるという。日本の歴史教科書に載っている日本地図――伊能忠敬が全国を歩いて調査したかなり正確な地図 ――を国外へ持ち出した事で、妻のお滝さんを残したまま日本から追放された、シーボルト事件のあのオランダの医者シーボルトである。世間は狭いのか。彼は、初めてピアノを日本に持ち込んだ人とも言われている。
今放映されているNHKの‘ 龍馬伝 ’は幕末のペリーの黒船来航からわずか15年のうちに「 明治維新 」という、天皇を戴く中央集権国家に再構築するという偉業を成し遂げた、正に日本の激動の時代を生き抜いた若きサムライ達を描いているが、丁度その頃ブラームスは、「 市民革命 」を起こし王様をギロチンにかけたり追放したりして市民が台頭する、混乱のヨーロッパに於いて、ドイツ、ウィーンで徐々に成功を収めていく事になる。




ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(全曲)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(全曲)
(2007/03/28)
ショルティ(サー・ゲオルグ) クーレンカンプ(ゲオルグ)

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古き良き時代の、サロン音楽( 知人宅に知り合い関係が集い、家庭音楽会があちこちで行われていた時代 )を想わせるような愉しい演奏。ショルティはかなりピアノも個性的で上手い。





ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
(1999/03/25)
ブラームス、

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数多い録音の中で最もすぐれていると評判の演奏。ヴィートの澄んだ自然な音色がロマンチックで心地よい。





ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番&第2番ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番&第2番
(2002/12/18)
クレーメル(ギドン)

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ピアノのアファナシエフの飛び抜けて遅いテンポ設定に、ヴァイオリンのクレーメルがけたはずれにスケールの大きな美音で響かせ応じ、ブラームスのよどむ情念の世界を表現している様な奇特な演奏。








ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演は
1879年ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにて、
ヨーゼフ・ヨアヒムの独奏、ヨハネス・ブラームス指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により演奏された。
上記のものはエジソンに頼まれ初めて蓄音器に録音された
ブラームスのハンガリア舞曲第1番。演奏は、ヨアヒム。





ところでソナタというと何を思い浮かべるだろうか。ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」、バイオリンソナタ、チェロソナタ……そんなのどうでもいい、何といってもぺ・ヨンジュン冬のソナタ! 最後のは置いておいて、これらのソナタは、ソロ楽器( 独奏楽器 )にピアノを伴って演奏され、1楽章、2楽章、3楽章(または4楽章)からなる器楽曲である。1楽章が、ソナタ形式で書かれている事が絶対条件である。そして、1楽章は急(きゅう)・緩(かん)・急(きゅう)の最初の‘ 急 ’の部分つまり速いテンポになっている。2楽章は‘ 緩 ’つまり緩やかなテンポで作られていて3部形式になっている事が多い。3楽章(時に4楽章)はまた‘ 急 ’で速いテンポ、ロンド形式やソナタ形式になっている事が多い。
交響曲( シンフォニー )も管弦楽のソナタだといえる。ヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲など( コンチェルト )も、ソロ楽器に管弦楽の伴奏が付いたソナタといえる。
伴奏を伴わないヴァイオリンソナタは無伴奏ヴァイオリンソナタという。
( ソナタは、ハイドン以降、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典派といわれる時代に整った楽曲形式なので、それより古いバッハなどバロック時代のトリオソナタや無伴奏ヴァイオリンソナタ,或いはもっと古い時代のソナタは、カンタータ‘ 声楽曲 ’に対するものとして‘ 器楽曲 ’位の意味であり、ソナタと付いていても、上記のソナタとは異なる。)









ブラームスの交響曲第3番より





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