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2011.03.20 (Sun)

地震お見舞い申し上げます

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 引き続きクラシック万歳!!



新年度に入る前に、東日本大震災という、戦後の最も大きな地震に見舞われてしまいましたが、皆様、如何お過ごしでしょうか…。
震度6弱という大きな揺れの後、何度も大きな揺り返しがあり、臆病な私は、玄関から携帯電話を片手に、出たり入ったりを繰り返しているところに、丁度病院の帰りがけに寄られた生徒さんがいらして、レッスンをやろうかやるまいか( ご当人はとてもやる気があったのですが )、お母様と悠長に相談をしたりしている最中にまた余震が起こり、家の方がどうなっているか急に心配になりあわてて帰られたのですが、いざというと何が起こっているのか、なかなか判断出来ずに、知らない間にパニックに陥っているものですね。
一応、電話で、生徒さん全員の御無事を確かめる事が出来、ほっとしましたが、その後の、始終揺れている余震・停電・断水・燃料や食糧の不足と続き、すっかり疲れてしまったのではないでしょうか。津波の爪痕、被災地の人々の映像を見る度に、本当に辛くなり、自然の猛威に今さらながら脅威を感じました。と気の毒に思っている間にも、原子力発電所の、恐ろしい爆発・放射能漏れ事故、汚染問題と予断を許さない状況にすっかりTVに釘付なってしまいます。天災と人災が一遍に降りかかって了った訳で、まるで、夢でも見ているような感じで、私自身も○○年生きてきて、こんな大きな災害を目の当たりにしたのは初めてです。幸福と不幸は紙一重なのだ、とつくづく感じました。今回の震源は、東北近海でしたが、もう少し南にずれていたら…今頃は。
もっとも‘ 日本はもともと地震大国なので、歴史的に何度も大きな震災を経験している日本人は、立ち直りが早いという国民性を持っている ’のだそうです。(会田雄次「日本人の意識構造」)
今後も、太平洋の地下プレートの動きが活発化していくらしいので、今回の事が良い教訓となるよう、日頃から備えと訓練と協力と感謝の心を忘れないようにしたいものです。



イヤホンやヘッドホンでの視聴をお勧め致します。 


     

ルベルの「 四大元素 」より混沌(カオス)
演奏はムジカ・アンティカ・ケルン


ルベルは、バッハ(独)、ヴィヴァルディ(伊)などと、ほぼ同時代の後期バロック時代に属するフランス(仏)の音楽家である。宮廷でフランスの王様ルイ14世とリュリ(フランスを代表するバロックの作曲家)に、8歳でその才能を認められたヴァイオリン奏者で、クラブサン(ドイツ語ではチェンバロ)もこなし、オペラやバレイの指揮者、大胆な試みをする作曲家としても知られ、その音楽活動は多彩である。このyoutubeでも、冒頭のとてもバロック音楽とは思えない様な、今聴いても十分衝撃的なカオス(混沌)から始まる。
手元にあるエンシェント室内管弦楽団のCDの指揮者でもあり音楽学者でもあるホグウッドのライナーノートの解説によると、この「 四大元素 」という管弦楽曲は、カオス(混沌)から始まり、その後は様式化された舞曲が続き、「 四大元素 」を各々象徴するように、楽器が使用されている。バス(低音楽器)が、同じ音を細かく小刻みに鳴らすトレモロ奏法で「大地」を表し、フルートは、旋律的に奏でる事により「水」の流れを表す。トリルを持続をするピッコロは「空気」を、ヴァイオリンは生き生きと燃え立つ「火」を表わしている。
バロック時代の美学者シャルル・バトゥ―は、‘ 芸術は美しい自然の模倣 ’であると言い、精神(心)と自然の協調の中に、美の理想を求めた。芸術家の仕事は、その自然現象を観察する事によってその特徴を抽出し、自然の理想化を達成することと考えていた、という説明である。
四大元素とは、高校の授業で教わるが、ギリシャ時代に最初にエンぺドクレスが――舌を噛みそうになる――この世の万物はすべて土・水・空気・火 という元素から出来ていて、すべての物は、おおもととなる この四つの元素の配合の割合で決まる、と考えたという。その考えを踏襲したのがアリストテレスであり、十二世紀ルネサンス以降西欧世界に受け入れられていく。一方、‘すべてのものは原子からできている’と初めに「 原子論 」を唱えたのはギリシャのデモクリトスで、その考えは、エピクロス、ルクレティウスから、ルネッサンス期以降ガッサンディらに受け継がれていく。この考え方が、後にニュートンらに影響を与える事になる、という事である。
爆発音の様に始まるこの異様な冒頭――グレゴリオ聖歌で使われる教会旋法の全ての音を楽器で全合奏するという、トーン・クラスターにも極めて近い音響と云われている( トーン・クラスターとは、ピアノの黒鍵と白鍵を混ぜて、片手のひらでいっぺんにバシャッと鳴らしたような音の塊 )――を思い出したわけだが、今回の災害を見るにつけ、その後に続く美しい舞曲の様に、秩序ある世界(コスモス)を一刻も早く取り戻したいものである。




ルベル&デトゥーシュ「四大元素」ルベル&デトゥーシュ「四大元素」
(2008/09/17)
クリストファー・ホグウッド

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 引き続きクラシック万歳!!

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